小布施deフリマ　～公式ブログ～

2010年から続けて来た小布施deフリマも本当に大勢の方に関わっていただく中で大きなイベントになって参りました。




当実行員がフリマを始めた目的は大きく３つ

１．公園に人を集めたい
２．若者中心の新しいまちづくり団体を組織したい
３．リユースを進めたい

です。

少し説明すると

１．公園に人を集めたい
当時、小布施町の町づくり委員会では「千曲川ハイウェイミュージアムの有効活用を考える部会」という部会があり、フリマ責任者である山岸が副部会長として美術館をどうしようと検討を進めていました。
美術館は町の中心から離れており、小布施としての関わりが薄いことまた1500万円～2000万の財政赤字を毎年生み出していることから「より町に資する施設として」活用方法を検討していました。

フリマ責任者は強烈に「民間に運営を任せたい」と考え進めていましたが、コンサルタント会社からは「現在公園の利用者が40万人程度で民間が参入できると見込む規模は200万人」と意見がありました。

1つのイベントで5倍の集客にするのは不可能でも、何もしないよりは実際に少しづつでも使っていくことが必要と考えました。
若い人が集めやすいイベントを考えた時「明治公園でやっているフリマがすごい好き小布施でもやればいいのに」とメンバーから提案をいただきました。

２．若者中心の新しいまちづくり団体を組織したい
小布施町は北斎館の開館後、30年以上にわたり「小布施流のまちづくり」と称し官民共同でまちづくりを行ってきました。
公に頼らず住民グループが中心にいくつもイベント・お祭りが立ち上がりましたが30年が経過する中で世代交代の必要な時期がやってきました。
そこで若者中心のグループを立ち上げ、もう十分に力一杯活動している既存のまちづくり団体には頼らず新たな団体を立ち上げようと協力者を既存のまちづくりに関わっていない人に声をかけ集めました。

３．リユースを進めたい
当時小布施では
・中学生の制服をリユースさせたいという意見が保護者から声があがる
・G30運動というゴミを30％削減するための運動を町が取り組む
・リサイクルショップの誘致を議会で検討する
等リユースに関わる問題意識があり、有効な手段の一つがフリーマーケットの開催と考えました。

2010年に始めた時と今ではだいぶ状況も変わってきました。

１．公園の現状
当時の千曲川ハイウェイミュー事務は小布施オープンオアシスに変わり、ボルダリングで多くの町内外の方に愛される施設になりました。
町の負担も10分の1近くまで減ることになりました。

２．若者のまちづくり団体
「小布施若者会議」「H-Lab小布施」「慶応SDM」「東大先端研」「スラックライン」また一般社団法人2つ等若者が中心になり小布施のまちづくりを行う団体が多く増えました。

３．リユース
環境省が公表する一般廃棄物処理事業実態調査で、長野県は二年連続で排出量が少ない都道府県1位になりました。小布施町は長野県の平均から更に10％ほど低い排出量という成果を上げることが出来ています。


このように小布施deフリマを通して実現したかったことは全て期待以上の成果を様々な団体様があげていただいたおかげで当初の目的を達成することが出来ました。

またフリマであげた収益で
１．小布施若者会議に15万円の寄付
２．震災の被災地に義援金として合計10万円程度の寄付
３．県内の演劇団体に10万円程度の支出
４．県内アーティストに合計30万円程度の支出
５．県内アイドルに合計10万円程度の支出　等々

少額ではありますが、若者活動支援・被災地支援・文化支援等も行うことが大勢の出店者の皆さまから集めさせていただいた出店料を活用して行うことも出来ています。

「継続するために無理をしない！」
とフリマの実行委員で決め開催してきたため、出店者様の連絡に対して不備があったり、イベント周知や駐車場整備が十分に行えない中、本当に大勢の方のご協力をいただいたおかげでここまで続けて来れました。
更には年々大勢の方の指示をいただき、大きなイベントに成長することができました。

「小布施町の課題に対して解決の一助になるため」始めたイベントですが、今後は「イベントとしてより大勢の方に支援いただける」という方向にシフトしてイベントを盛り上げていただく団体を募集します。

今の実行委員として運営するのは来年最後になります。
来年、現在の実行委員と一緒にフリマの運営をして再来年からこの公園で毎年5月・9月の第4日曜日を盛り上げてきたイベントを引き継ぎ・発展させていただこうと考える方へしっかりと譲り渡していこうと考えます。

最後に実行委員一同から小布施deフリマを楽しみ参加してていただいた皆さまへの感謝と、今後のイベント発展を祈念してご挨拶とさせていただきます。